「…行こうかな」
何故か胸がソワソワとする。
変な、と言うか嫌な感じ。
べつに今まで私のイヤな予感は特にあたったわけではないけれど、
と言うか嫌な予感なんてあまりしたことすらないのだけれど、じっとだけはしていたくなかった。
「差し入れ持って行くぐらいならいいよね…」
どうせ用もなく三条大橋に行ったらすごい怒られるに決まっている。
なんていい理由を思いついたのだろう、と一人で歓喜した。
そうと決まれば急がないと。
さすがに真夜中に町を一人で出歩くのは控えたい。
私は急いで部屋を出た。
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