「えっ、あ……知り合い、だよ……」

誠也は明らかに動揺してる。

…怪しい。

「なぁにー?誠也の彼女?」

アヤさんはクスクスと笑った。

「違うから。友達」


ズキッ!


『友達』


そう、あたしは友達。


彼女は……愛美。


誠也はあたしを一切見ずアヤさんと話す。

「つーか何でいんだよ」

「冷たいなぁ〜。…妹に会いに来たついで」

「………!そ、うか…」

「やっぱり…まだ引きずるんだ」


……え?

一体、何の話?


「当たり前だろ……」


誠也はとても切ない顔になる。

悲しさが異常に濃くなっていく。


そして、あたしを見てハッとした。

「アヤ、その話はまた……今はちょっと…な」


「仕方ないね……。さて、悪かったね、いきなり邪魔して。誠也、今日の6時…あの公園に来れる?その話をしたい……」

誠也がどんどん青ざめる。

『あの公園』って何…?

あたしはいきなりの事態に、頭がパニックになっていた。


「………わかった」