「強制連行、ね♪」

その笑顔こぇぇぇ!!!!

なんか黒い!!!!

黒いって!!!!

「わ、わかりました」

仕方ないのでフリフリワゴンに並ぶ。

痛い痛い痛い痛い。

視線が痛い…!

つーかカップル多いなら男と並べよ!

くっそぉぉ……。

「360円になりまぁす」

…メイドか?この人。

何故かフリフリピンクのメイドっぽい格好したレジ打ちの人。

クレープ作ってる人もフリフリ。

包装してる人もフリフリ。



……何、この遊園地。


フリフリ遊園地?


「んーっと、360円…360円っと………」



「何してんの佐奈」

「何って、お金出してるの!」

佐奈は財布の中を探る。

で・も、普通はここは男ならば…


「おごるよ」

そして財布から360円出した。

「えっ、えっ!?そ、そんな悪いよっ」

慌てる佐奈はさておき、俺は金を払った。

フリフリ店員がニッコリする。

「ありがとうございましたーっ♪」

列を外れて佐奈をベンチに座らす。

慌てている佐奈にイチゴクレープを渡す。

「ほれ」

「ん、ありがと〜♪…って、そうじゃなーいっ」

「ナイス、ノリツッコミ」

「え、そぉ?ありが…って、だからそうじゃないっ」

佐奈はノリツッコミをしながら慌てる。

からかいがいがあるなぁ。

「ん?じゃあ何?」

「クレープのお金!」

「…が、どうかした?」

「どうかした?じゃないよっ!払い戻すっ」