「はぁぁぁ〜」

誠也が帰った瞬間に大きな溜め息をつくあたし。

だって……

教えてくれるって言うから、操作とか教えてくれるのかと思ったら……


手ぇ触ったりするんだもんー!

「おまっ…誠也帰った瞬間に溜め息つくなよな〜」

雅樹が苦笑しながら壁にもたれ掛かりカッコつけている。

似合わない…。

「うっるさいなぁ〜仕方ないでしょ〜」

「佐奈ってさぁ………………誠也が好きだろ」

「ぶっ!?!?」

思わず飲んでいたお茶を吹き出す。

うわぁ…高校生の女の子がするべからずな行為…。

雅樹は冷たい視線でニヤついてあたしを見ている。

「うわっ、佐奈きったねぇ」

そうだけど…ムカつくなぁ。

「げほっげほっ…悪かったわね」

「つーか図星?」

ぎくっ!

ややややばい…!

雅樹って勘がめちゃめちゃ当たるんだよね…。

「そ、そんな訳…」

「顔真っ赤だぜ佐奈?それに幼なじみがずっと好きだったんだってぇ?」

愛美ぃー!!!!!

よりにもよって雅樹に言ったなぁー!!!!!!

うぅ…もうバレバレだぁ。

「あーもーっ!好きだよっ!ずっとずっとずーっと!!悪いっ!?」

あたしはもう完全にヤケになってる。

するとニヤニヤしていた雅樹は真剣な顔になった。

雅樹がこういう顔する時って…凄い心配してる時。

何でだろう?