明日…明日………。

よし、空いてる!

さっそくメールを作成する。



From:誠也
題名:わかった


明日なら空いてる。

どこで待ち合わせる?




亮がまだ半泣きだ。

やべ、やり過ぎたか?

ちょっと反省。

「わ、悪い!やり過ぎたよな!!」

「うぅー誠也のアホー」

「悪かったって、な?」

亮が少し拗ねながら俺を見る。

そしてニコッとした。

「まあ、俺もやったから許す♪」

つーかお前が原因だぞー…?

あぁ、俺って心広いな…。

頑張れ、俺。

俺って…ツッコミ役?

♪♪♪♪ ♪ ♪♪♪♪


お、またメールだ。

佐奈からの返事か?

つーか女ってメール返すの早いよな。

すげぇな…。

俺は携帯を見た。


受信シマシタ 〔佐奈〕

あ、やっぱり。

慣れない手つきで受信メールを開く。

俺は滅多にメールしねぇからな。



From:佐奈
題名:Re:わかった


う、うん。ありがとう。

えーっと、じゃあ隣り合わせなんだし、あたしん家にしよっ♪




佐奈ん家かぁ………。

俺は頭の中で方程式を作った。

佐奈ん家=雅樹ん家

雅樹=喧嘩以来会ってない

=すっげぇ気まずい…!

かと言って俺ん家は、海外の仕事で親いねぇし。

…つーかほとんどいねぇし。

駅とかで待ち合わせんのもなぁ……。

仕方ないか。

俺は「わかった。じゃあ9時に。」とメールした。

さっきから胸が踊る。

亮に顔を向けて立ち上がる。

「行くか」

「オッケー」

亮もニッコリして立ち上がる。

ちゃら…

歩きながら、俺の胸でペンダントが揺れる。

いつもの平和。

この平和が崩れ落ちるなんて…


思いもしなかった……。