プシッ

コーラを開けて一気飲み。

…できる訳無かった。

「げほっ、げほっ」

「おーい、大丈夫かよー」

亮が苦笑いを浮かべている。

「くそっ、前は平気だったのに」

「俺達だってもう歳だぞー?」

亮がおどけながら話す。

歳って、おいおい。

まだ俺は高校生だぞ。

「ごほっ、そんな歳老いたじーさんみたいなこと言うなよ。俺まだ15だぞ」

しばし沈黙…。

亮はあれ?という顔をした。

「俺16だぞ?」

「そりゃお前の場合はとっくに誕生日来てるからだろ。俺は11月21日なんだから」

「あ、そっか。俺、4月3日だった」

亮がやっと納得する。

こいつ…よく高校入れたな……。

一夜漬けとかか…?

「つーか遊ぶんじゃなかったのかよ」

「お、そーだったそーだった。よし、ゲーセン行くかっ」

「うし。何やる」

立ち上がりゲーセンに向かう。

女子からの視線が気持ち悪い。

何ていうか、こう…熱血?みたいな?

そんな視線なんだよなぁ……。

せめて爽やかに視線を送ってくれ、女子。

「んー…格闘系?」

亮が何気に構える。

構え、全っ然違うし。

見た目が少し女にも見えるからまだ可愛いけどよ。

身長が171…だったか?

だから…微妙だな、うん。
しかしあえて言わない事にしよう。

「俺はいーけど?」

「んじゃGO〜♪」

「はいはい」

あえてツッコミは入れない。

亮の場合、天然だから。

にしても毎回毎回このテンションよく出るな。

俺には出せない。


♪♪♪♪ ♪ ♪♪♪♪


お、メールだ。

「悪ぃ、メール来た。亮ちょい待ち」

「おぅ、誰からだ?」

えーっと…?

受信シマシタ 〔佐奈〕