ドガガガッ!
まともに衝撃を受けた俺は頭や体中がすげぇ痛い。
あー…頭ガンガンするし。
佐奈は俺の腕の中で俺を見下ろした。
佐奈の顔から血の気が引いていく。
「いやぁぁ!!!!!」
って、おいっ!
人の顔見て悲鳴あげんなよっ!!
「佐奈っ!?どーし……誠也…!!??」
亮が足を引きずりながら覗いた。
まさか怪我して…って足、血だらけじゃねーかっ!
大丈夫か亮!と言おうとするが、頭の激痛で言えなくなる。
「ってぇ……」
思わずそんな言葉が出る。
ぴちゃ…
頭を触ると赤い液体が…。
血だらけの俺……?
あ、あぁ、だから佐奈悲鳴あげたのか。
やべ、頭切れたみたいだ。
そんな風にのんびり状況判断していると、亮は血だらけになった足を引きずりながら俺と佐奈に駆け寄った
。
「誠也……何で…!」
佐奈がぽろぽろ涙を流す。
俺は苦笑した。
「ははっ…階段から落ちる女の子、見殺しにできるタチじゃねーからな、お…れは……」
ん………?
何だか…頭がぐらぐらして…………。
目を開けられない。
何だか眠い。
「いやぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「おいっ、誠也!返事しろっ!!!」
佐奈と亮の声。
あぁ…もうダメだ……。
プッツン…
ここで俺の意識は途切れた。