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「あ、メールだ」

メール受信 〔愛美〕

き、気まずっ!

でも、見ないとなぁ…。

恐る恐るメールを開く。



from:愛美
題名:無題


佐奈〜何処にいんの?

誠也は私の所来て友達と遊んでくるって言ったけど…。

海の家に雅樹君といるから早くおいで〜。




なんか聞かれそうな予感…。

やだなぁ……。

「佐奈?どーした?」

亮君は心配そうにあたしの顔を覗き込んだ。

「んー、一緒に海に来た親友と弟からの呼び出し〜。海の家にいるって」

「親友って…さっき話した…?」

「う、うん…」

亮君は少し考えている。
そして、ニッと笑った。

「俺も行くよ」

「ぇえっ!?」

「…迷惑かな」

亮君が寂しそうに問う。

あたしはぶんぶんと首を横に振った。

「じゃあ行く!」

亮君はそう言うとあたしの手を握り歩き出した。

ちょっとドキドキしちゃったりして…。

なーんてね。





「あ、やっと来た」

海の家に行くと待ちくたびれたように雅樹は言った。

あれ?愛美は?

周りをキョロキョロ見ても愛美の姿は見当たらない。

「ねぇ雅樹、愛美は?」

「愛美ちゃんは誠也を捜しに行ったよ。…つーか佐奈こそ、横の男は誰なんだよ」

雅樹は物凄い不機嫌。

ど、どーしよう…。

誠也のこと、言った方がいいよね…。

でも…………。

「俺が説明するよ」