えぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?

マジで!?

罰ゲームとかじゃなくて!?

ドッキリでもなくて!?!?

俺は思わず真っ赤になって硬直してしまった。

鮎川が目線を変えずにまっすぐ俺を見ている。

「あたしと…付き合って下さい」

ドキン…!

心臓が高鳴る。

何でだろう…鮎川を…守ってやりたくなる。

初対面なのに?

いきなりの告白なのに?

なんか…俺がいなきゃ壊れてしまいそうで…

つい、支えなくちゃいけない気がした。

「はい…」

「えっ!?」

鮎川が大きな目をさらに見開いた。

上目使いで涙目の鮎川。


「ほ、本当?」

鮎川が不安そうに尋ねる。

「本当だよ」

俺はそっと鮎川の額にキスをした。

「初対面だし、信じてくれないだろう…けど付き合ってくれ鮎川」

「うん…うん…!あたし、ずっと好きだった」

泣きじゃくる鮎川の顔に手を添えて唇を優しく重ねた。

「ん………はぁ…」

息しなかったのか?

鮎川は深呼吸をしている。

ちょっと重ねただけだったんだけどな…?


あれ?そういえば…

「佐奈は?」