「花嫁にしたかった女を花嫁にしたが、我はお前に冷たくしたな」
「…そうだね」
私を守るためだなんて、曲がった愛情を私に向けていたんだ
「でもさ、扇李ひどいよ」
「?」
「私がこの印を付けたのはだれ?って聞いたら知らないって言ったくせに」
「それはそうだ。そんなことを言えるか。恥ずかしい」
顔を微かに赤くしながら、プイッと顔を背ける
そんな仕草はやっぱり可愛い
そんな表情の彼に私はつい笑顔をこぼすと、いきなり頬を包まれ
「…んっ」
深く、熱いキスをされる―…
いきなりで、呼吸もさせないような熱いキスに
ギュと目を閉じると、扇李の手が私の後頭部や腰に回りグッと距離が近づく
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