「しかしリリカ様、関係者の
方々には今後ご協力を願う
こともございます。

事情はきちんとお話して
おきませんと」


「で、でもっ、だからって
そんなズバズバとぉっ……」


「端的にご説明申し上げた
だけでございます」


「う、うぅ……っ」


言い負かされてミジメな
声を漏らした時、後ろから
幹生君の声がした。


「なんか大変そうだねぇ、
リリカちゃん」


あたしはバッと振り向く。


そうなの、大変なんだよ、
幹生君!

幹生君からも言ってやってよ。
そんなことしなくても、
リリカちゃんはきっと
大丈夫ですよって!


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