「おや、リリカちゃん。
こんにちわ」


幹生君はあたしを見て
ニコリと笑い、タオルで
汗を拭う。


「今日は来る日だったっけ?」


「いや、予定はして
なかったんだけど。

ほら、雪が降ったから庭の
様子を見ておきたくて。
で、ついでにこっちも」


「あぁ、そうなんだ。
どうもありがとう」


ついでで汗だくになるほど
働いてくれるなんて、
相変わらずいい人だな。


付き合いが長いのもあるけど、
幹生君は物腰が優しくて、
素朴な雰囲気をかもし出してる。

だから人見知りの激しい
あたしでも、仲良く
なれたんだよね。


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