(あれ? もしかして……)
「幹生君! 来てたの?」
あたしは楓さんを置いて
小走りに人影の方へ走る。
声に反応して葉陰から
ニョキッと全身を現したのは、
やっぱり庭師の幹生君だ。
幹生君はかなりのっぽで、
たしか190センチ近いって
言ってた。
その体にいつも作業着代わりの
ラフなトレーナーとデニムの
サロペットを着て、首には
タオル。
髪は長めで、後ろで小さな
しっぽみたいにくくってる。
先代庭師の彼のお父さんに
ついて初めてここに来た18の
時から、ずっとこんな感じ
だった。
_
「幹生君! 来てたの?」
あたしは楓さんを置いて
小走りに人影の方へ走る。
声に反応して葉陰から
ニョキッと全身を現したのは、
やっぱり庭師の幹生君だ。
幹生君はかなりのっぽで、
たしか190センチ近いって
言ってた。
その体にいつも作業着代わりの
ラフなトレーナーとデニムの
サロペットを着て、首には
タオル。
髪は長めで、後ろで小さな
しっぽみたいにくくってる。
先代庭師の彼のお父さんに
ついて初めてここに来た18の
時から、ずっとこんな感じ
だった。
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