「なるほど、それは
けっこうでございますね。

ではリリカ様。どうぞ私に、
その温室を案内しては
頂けませんか?」


「えぇっ? 
あ、案内ですかぁ……」


そんなナビゲーション的な
ことをする自信はないん
ですけど……。


たじろぐあたしだったけど、
楓さんは有無を言わせず、


「参りましょう。

身近な所であれば、リリカ様も
早く慣れることがお出来に
なるでしょう」


「は、はぁ……」



そうしてあたしは、半分
強制的に、楓さんと温室を
散策することになった。


時刻は10時過ぎ。


昼食までの一時を二人で
温室で過ごすと報告に行くと、
パパはホクホクした顔で
嬉しそうに笑ってた。


_