「え、えぇぇっ?」


“スパルタでお世話”って、
なんか日本語おかしく
ないですかっ!?


あぁダメだ、ホントに泣きそう。


だけどそんなあたしの態度を
あっさり無視して、楓さんは
続けてとんでもないセリフを
吐いた。


「とりあえずリリカ様、
私と手を繋いで頂けますか?」


「はぁっ!!?」


ズザッと音を立てて、
ソファの端まで横這いに
逃げるあたし。


ててて、手っ!? 
ど、どうしていきなり
そんな話に……っ!?


「必要な確認でございます。

そこまで脅えないで下さい。
すぐに済みますので――」


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