「あ、あたし……専属……!?」


驚きすぎて、声がかすれてた。


――意味がわかんない。


執事って、家の管理や
雇い主の世話をする
使用人だよね?

それなのにどうして、
あたし“専属”なの?


しかもこの人、きっとまだ
20代の――それこそあたし
より少し年上くらいの男の人。


こんな人があたしの使用人
なんてできるわけないって、
パパだってよくわかってる
はずなのに――…。


「パパ、ゴメン。

パパの冗談、なんかあんまり
わかんない……」


眉間に手をやりながら、
あたしは弱々しくそう言った。


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