玄関からリビングに直行し、制服のスカーフをゆるめる。



...よし。



「ひとり暮らしスタート!!」




スカートのホックを外し、スルリと床に落とす。

ドーナツ型になったスカートは明日まで放置。


セーラー服も脱ぎ、食卓の椅子にかける。


靴下もぽいぽいっと脱ぎ、その辺に散らかす。



Tシャツは洗濯し終えた中から、一枚取り出す。



「あー...お母さんに畳むように言われてたんだっけ...。

まあいっかあ」



上はTシャツ一枚、下は下着のみの姿になる。



ぼすんっとソファに飛び込み、のびのびーっと体を伸ばす。



「こーんなカッコ、お母さんがいたら絶対できないもん」



クッションに顔をうずめ、思いっきりリラックスするとぐぅーっという音が耳に届く。

ふとお腹が鳴り、空腹を意識する。



「晩御飯どうしよ...」



棚にあるカップ麺の残りを思い出す。