「何が?」



「っ。この糞天然!!」




あ……この人か、桐谷って言っている事ですぐわかった。



――その時は色々と軽く思っていた。




私はどんな人だろう、と桐谷なんとか君の方を向いてみる。





「っ……」




え……え?



いけ、イケメン…っていうのかな、




何だか、胸が苦しいっ……




私は制服のスカートの裾をぎゅっと握り、下へと俯く。




「椎名さん?」



先生をはじめ、皆が声をかけてくる。




えと……




「……へっ?」