そしてお母さんは、ついに……




鼻歌を歌いながら塾のやっている場所に入っていってしまった。





「……っ…もう恥ずかしい」




私はテンションが高いお母さんをほっておき、他人ですよって感じでいた。



すると、




「花音ー。入ってきなさいっ」




声が1オクターブぐらい高くなり、満面の笑み?を浮かべているお母さんが私を呼ぶ。



……そんなお母さんに私はため息が出た。





「そんなにイケメンが好きなんだね。」





スキップしそうなお母さんを見て私はぼそっと呟き、広く明るい部屋へと行った――。