その頃、とある教室。

「あんたか?俺を呼び出したんは」

銀髪、碧眼、関西弁の男子生徒が教室に入ってくる。

チャーリー。

渾名か本名かも知れない呼び名を持つ生徒だった。

「ええ、そうよ。はじめましてね」

漆黒の髪をサラリと揺らし、その女子生徒は黒に近い紫の瞳でチャーリーを見つめた。

「2年のエイラン・リーニアよ。1年のチャーリー君よね?」

「せや。万年1年の留年大王、真のスペシャルバカは丹下 龍太郎ちゃうで、俺やで…って誰がスペシャルバカやねんっ!」

一人ボケツッコミを披露するチャーリー。

「少し待っててね。もう何人か呼び出してるから」

リーニアはそれを華麗にスルーした。