何とかして璃月を止めなければ。

しかしどうする?

璃月は可畏のような頑強な肉体を持つ生徒ではない。

武道で体を鍛えている訳でもない。

怪力を持つだけの普通の人間だ。

いわば『攻撃力ばかりに特化して、肉体は脆弱な只の少女』。

止める為とはいえ、龍娘が本気で攻撃を加えれば怪我させかねない。

璃月の怪力による攻撃を回避しつつ、力を加減して取り押さえる。

それは如何に龍娘でも難しい事だった。