今度は破壊する余裕はない。

咄嗟に飛び退く龍娘。

彼女の立っていた場所にコンクリート塊が直撃し、派手な音を立てて砕け散った。

「よさんか一条!お前校舎を崩壊させる気か!」

自分にコンクリート塊をぶつけられるのも怖いが、何より心配なのは校舎の倒壊だ。

大袈裟などではなく、璃月がこの調子で次々と壁や廊下を引き剥がしたら…。

万が一校舎を支える重要な柱でもへし折ってしまったら…。

龍娘や璃月、他の生徒達までも、校舎の崩壊に巻き込まれてしまう!