そんな事とは知らず。

「あーあ…いつまでこの鬼ごっこ続くのかなぁ…龍娘先生怖いなぁ…」

とか呟きながら、尚もフラフラ夢遊病が続く璃月。

「ちょっと喉渇いちゃった…」

廊下の一角にある水飲み場で喉を潤そうとするが。

「うわっ」

またも力加減を間違い、水飲み場破壊。

故障したスプリンクラーのように撒き散らされ続ける水。

周囲は瞬く間に水浸しになる。

「何これ、不良ひ~んっ」

ぼやく璃月。

どうやら彼女の怪力にかかれば、この世の全ては不良品という事になるようだ。