手摺りのもげた階段を昇りきり。

「龍娘先生はどの辺にいるのかな?」

階下の様子を見ようと廊下の窓を開けた途端に。

「あ」

派手な音を立てて窓ガラスが砕け散る。

力強く窓を開けすぎたらしい。

日の光を反射して、煌きながら降り注ぐガラスの破片。

美しい描写に見えるが、もし階下に生徒でもいれば大惨事である。