そんな中。

「なら俺が直しとこうか?」

疾風が言った。

「直すって…校舎を?」

舞白が問いかける。

「ああ。二学期までに直せばいいんだろ?建築業者に連絡しとく」

「いやいや…」

呆れたように龍娘が溜息をつく。

「連絡するだけなら、そりゃあすぐにでも出来る。私達が困っているのは、天神学園が資金難だから、修理費用の捻出にだな…」

「そんなもん…」

疾風は何食わぬ顔で言う。

「立て替えといてやるよ、俺が」