葉月の提案に、異議を唱える者はいなかった。

皆葉月と同じように、教師とはいえ少々横暴な龍娘のやり方に不満を感じているようだ。

「チャーリー君も手を貸してよね」

リーニアの言葉に、こっそりバックれようとしていたチャーリーがビクゥッ!とする。

「そうそう…君は『便利な力』を持ってるでしょう?…いえ、『本来の姿』というべきかしら…」

舞白もチャーリーに微笑みかける。

「学園で絶大な人気を誇る『白兎の君』に笑顔を向けられたら、ケツまくる訳にはいかへんなぁ」

彼は調子よく言うのだった。




そのやり取りを密かに物陰で聞いている、オッドアイの生徒の姿…。