気を取り直して。

「皆をここに呼び出したのは私じゃないわ」

リーニアが言う。

「正確に言うと、呼び出したのは私だけど、私は葉月君に呼び出すように頼まれただけ」

ね?と、リーニアは葉月の顔を見る。

「…段取り踏むのが面倒だったんでな」

葉月は制服のポケットから新しい煙草を取り出して火を点けた。

ちなみに未成年の喫煙は駄目ですよ。

作中の演出なので真似しないように。

「ちとあんたらに力を借りてぇ」

葉月は他の三人の顔を見渡した。

「…筋の通らねぇ事で退学させられそうな奴らがいる」