「発明王に、俺はなるっっっ!」

ようやくチャーリーの愛の告白?から立ち直って生徒達の追跡を開始していた龍娘が遭遇したのは、白銀色のメカニカルな装甲を身につけ、そんな著作権ギリギリの発言をデカイ声で叫ぶ一人の少年だった。

「いやいやいやいや…」

手を左右に振る龍娘。

「そういう事をデカイ声で言うんじゃない、作品公開停止になったらどうするんだ」

「おぉ、それは確かにやばいよな。特許や著作権に関する訴訟の恐ろしさは、俺もよく知っている」

プシューというエアーの音と共に、顔を完全に覆っていたヘルメットを外す少年。

そこから現れた顔は、紛れもなく天神学園高等部2年の御雷 疾風だった。