「そっ、そんなっ、好きだなんて言われてもっ…」

口元に手を添え、明らかに動揺した表情で声を震わせる龍娘。

「わっ、私教師なのにっ…チャーリー君は生徒じゃないっ…そんなのっ…そんなの駄目だよっ」

「チャチャ、『チャーリー君』っ?『そんなの駄目だよっ』?」

口調まで変わってしまった龍娘に、チャーリーの方がうろたえてしまう。

「いやいや、先生!そんな真に受けられたら俺が困んねん!あのやね…」

「やだっ!だめだってば!まだお互いの事よく知らないのに、これ以上の事はっ!」

どれ以上の事を想像しているのだろう。

ここだけ見たら、気の弱い女性教師に言い寄る悪質な男子生徒の図だ。

終いには龍娘の方がテンパって。

「いやっ!お願いっ!許してっ!だっ、誰かぁあぁぁぁぁっっ!」

明らかに誤解されそうな悲鳴を上げ、廊下を走り去ってしまう!

「先生そんなん言うたらあかーーーーーんっっっ!」