あれから数カ月が過ぎて。 季節は秋になった。 那由奈ちゃんとはすぐには関係は戻る事はないけれど。 でも朝会えば挨拶してくれる程度にはなった。 那由奈ちゃんの起こした行動は何のお咎めもなく。 ただの喧嘩として扱われた。 そしてあたし達はある場所に向かっている。 「ずっとここに来るのが怖かった」 「うん、でも今あんたはいるじゃない。ちゃんと手を合わせてるじゃない」 笹本家と書かれたお墓には今はお姉さんが眠っている。 「うん、そうだね」