他人と喋ったら疲れた。散歩はやめて家に帰ろう。
本当にあたしは疲れたのか、すぐに寝てしまった。
楽しみが何もない毎日を過ごし8月。もう夏休みだった。宿題を終わらせ暇だったあたし。
そんな時にお姉ちゃんがあたしを食事に誘ってくれた。
2人だと思っていた。
その場所に行くと"原田樹"さんとこの世でいうイケメンがいた。
「ごめん花凛、樹が一緒にって言うから…」
「大丈夫。」
「樹は知ってるね?」
「うん」
「この人は大塚奏斗。2人共あたしと大学一緒なの」
お姉ちゃんと目を合わせる
そして2人をみた。
「姉がお世話になってます。あたしの名前は滝本花凛です。」
「人と話すの苦手な子なの。」
"大塚奏斗"さん。茶色いサラサラの髪、整った顔立ち、スラッとしている身体。かっこいいとは思う。
でもあたしは下を向いた。
会話を聞いてるだけ。会話を聞いていて思った。"大塚奏斗"さんは全然喋らない。
顔を上げると目があった。
あたしはそらすことが出来なかった。
そうしていると奏斗さんからそらした。