「バルト、おれのことどう思ってるのかなあ? ねえユナ。どう思う?」

エリサはカップを持つ手に力を込め、ユナをのぞいた。

「あたしには分かんないなー」

と、軽く首をひねる。

「あたし鈍感だし、ていうかバルトとも知り合ってそんなに経ってないしね」

「・・・そっか」

エリサは再び紅茶の揺れる水面を眺めた。ユナは目を細める。

「なあにへこんでんの。彼女がいるわけじゃないじゃん?」

「ユナ・・・」