エリサを見ると、彼女はにっこり微笑んでこちらを見ていた。
その顔は夕陽に照らされ赤みを帯びて、エリサを一段と可愛らしく見せた。

一瞬ユナは眉間にしわを寄せたが、すぐに動揺を隠した。

「え、なんでそう思うのー?」

「見たら分かるよー。バレバレ」

あはは、とエリサは笑う。

ユナは口から心臓が飛び出しそうだった。鼓動がはやいのがよく分かる。

「・・・ば、ばれてた?」

「やっぱりねー。あれじゃ分からないほうがおかしいって」

さらに鼓動ははやくなる。