「賑やかにも程がある・・・」

「ははっ。お前はおとなしい女性のほうが好みだって?
 それにしては、いい歳して彼女とはまだキスまでだそうじゃないか」

と、いきなり話題が変わりカズアは焦った。
バルトはにやにやこちらを見ている。

「なっ・・・。ユナか、ユナに聞いたのかっ!」

「おう」

バルトはケラケラと白い歯を見せて笑う。

カズアはバルトに一瞬詰め寄ったが責めるべきはこっちではないと思い返し走り出す。

「ユナァッ!」

「なにー? いまだめーっ!」

「きゃははっ」

「あ、エリサー!」

相変わらずお子様たちは楽しい探検ごっこに夢中なようだ。