「拓真クンも大切だけど、同じぐらいに加奈も大切なの」

「咲子……」

「加奈には小さいころから仲良くしてもらってて、感謝してるの。
ね、だから、来週遊ぼう?」

「…うん、いいよ!」


咲子の気持ちが、すごく嬉しかった。

咲子が拓真と付き合い始めてから、ワタシのことは用済みだって、ずっと思ってた。

でも、違ったんだね。

咲子は、ちゃんとワタシのことを見てくれていたんだね。

咲子と一番仲良いのは、ずっとワタシだと思っていた。

でも、拓真に取られた感があった。

それが悔しかった。

ワタシは咲子の一番の理解者なのに、って。