月日は過ぎ、テストが無事に終わった。

そして、今日は4人で海に遊びに行く。


「拓真ぁ」

「お前、早えーよ!」

「だって、早く行きたいんだもぉん」

「ちょっと待ってろ」

「早くねー」


ワタシは拓真と家が隣なので、駅まで一緒に行くのだ。

お隣さんって、こういうところ、良いよねー。


「お待たせ」

「遅ぉい」

「ほら行くぞ」

「は〜い」


拓真がワタシの少し前を歩く。

この距離が好きなんだ。

ずっと変わらない。

拓真とワタシだけの世界。


「お前ら早えーな」


少しすると、一樹が来た。


「加奈が早く来るもんだから」

「加奈らしいな」

「だって、海だよ?」

「だっての意味が分からん」