「ねぇ、拓真?」 「ん?」 「アタチ、拓真がちゅき!」 「ちゅき?」 「うん!! ちゅき! だいちゅき!」 「ぼくもだよ! ぼくも加奈がすき!」 「じゃぁ、おっきくなったら、結婚ちて?」 「うん!!」 ワタシたちは、何億もの星の下で、愛を誓った。 拓真は忘れちゃったの? ワタシは、こんなにも鮮明に覚えているのに? あれは、嘘だったの? ねぇ、拓真…? もう一度だけ、 「 好き 」 と言って…?