「ねぇ・・・それ真実?」


「うん。誓って嘘は言ってないよ。」


「・・・でもさ。今の話でアンタ言ってない事、あるよね?」




アタシはユートをじっと見詰めた。




「少なくともアンタはさ、ユマのコトが好きだったんじゃないの?」

「え・・・!」




途端、ユートの顔にほんのり赤みが差した。




「ほらね、やっぱり。じゃなきゃ、単なる部活の後輩にそんな親身にならないわよねー。」


「う・・・まあね。・・・で、でも、ユマちゃんにはきっぱり断られてんだ。イブキしか考えられないって。そんなの俺も分かってたし・・・。」





そういって、ちょっと寂しそうに笑う。







「それでも彼女の事が心配でほっとけなかったのは俺の意志だから。」