「なんで…あいつなんだろな…」


ぼそり、と呟いた言葉。


特に彼女に話しかけたつもりはなかったが。


「素敵すぎるんだ。

光ってて…私には彼以外のものは影になって見えないくらい。」



…胸がずきずきした。


全くその通りだ。


結局彼女にはあいつしか見えていなくて、

俺はこんなに近くにいるのに…




―連鎖は続く。



そしてあいつは、今日も遥か東のあの星を想って泣くんだろう。