次の日の放課後、俺は田神を呼び出した。
「湊くん、話ってなぁに?まさか、告白?」
『ざけんなよ…』
「え?」
『んで、なんで愛華にあんなことした!』
「…なんのこと?」
こいつ…!
『しらばっくれんな!!もう全部知ってんだよ!愛華をレイプした奴らに全部聞いたんだ!』
「…使えない奴ら」
『……は?』
「はぁ。あたし、ちゃんと愛華ちゃんに警告してあげたのよ?それを聞かなかった愛華ちゃんが悪いのよ。さっさと湊くんと別れたらよかったのに」
なに言ってんだよ、コイツ。
「あんな子と別れてさ、あたしと付き合おうよ♪あんなのより全然あたしのほうが可愛いじゃん?湊くんの株も上がるよ?ねっ♪」
コイツ…人間か?
「てか、レイプされたくらいで学校に来ないって、ダサ」

俺は田神が寄りかかっている木を殴った。
田神は、顔が青ざめている。
それもそうだ。
田神の顔のすぐそばを殴ったから。
『ざけんな。本気で言ってんの?だとしたらお前…人間じゃねぇな。…ネガよこせ。…よこせっつってんだよ!!』
「…は…い…」
田神はポケットからネガを出した。
『今度なんかしたら…どうなるか分ってんだろうな?…消えろ』
「ッ――!」
俺はその場をあとにした。