部屋のドアを開けた瞬間みたもの―…。
それは、ボロボロになった服と…愛華。
『ッ!愛華、お前、一体―…』
お前に一体、何があったんだ…?
震えている愛華。
なぁ、愛華、なにがあったんだよ…。
不安がまた俺を支配する。
『愛華……』
愛華を抱きしめようとしたら…
「いやぁぁぁぁあッ!!」
悲鳴をあげ、俺の体を強く押した。
一瞬、なにが起きたか分らなかった。
『え……』
おびえた目をする愛華…。
―――愛華?
「ゴメッ……みな…ゴメッ……今は……ッゴメン…」
謝り続ける愛華。
なんで、謝んの?
「湊くん、柊斗くん…今は、2人だけにして?…愛華も不安定だし…。愛華の家にはあたしが電話しとくから…」
『わか…った。愛華…』
俺は、こう答えるしかなかった…。

家をでたあと、柊斗に事実を聞かされる…。

どうして、うまくいかないのだろう?
どうして、愛華が傷つかなくちゃいけなかったのだろう…?
愛華、守れなくて、ゴメン。