愛華、どこにいる!
『ハァ…ハァ…愛華…』
不安が俺の心を支配する。
どこにいる…?
あせりで頭が上手く働かない。
冷静になれ、俺…。
愛華の行きそうな場所…。
そうだ!あそこかもしれねぇ。
俺は柊斗に電話する。
『柊斗!?今どこにいる!?』
【○×公園の近く!】
てことは、あそこに近いな。
『すぐ近くに、ひまわり畑があるんだ。ぜってぇそこにいると思う!行ってくれ』
【わかった!】

ここからだと遠いな…。
でも、そんなの関係ねぇ。
愛華、待ってろ!
俺はまた、走り出した。
ひまわり畑を目指して―…。

走っている途中、電話が入った。
【愛華ちゃん見つかった。今、花枝ちゃんの家にいる】
『分った。俺もすぐ行く…』
見つかって、よかった…。
俺は高松の家へ向かった。