**喫茶店**


「で、愛華、話ってなに?」
「え、っとね?あの…」
いざ言おうとすると、すっごい恥ずかしい。
「湊のことかな?」
「へっ!?なッんで?」
「なんとなく。あれ、ビンゴ?」
「うん…。あのね?あたし、湊が好きになったみたいなの」
「で?」
「へ?あ、だからね?どうしたらいいのかなって…」
「そんなの簡単だよ。告白しなよ」
「こ、告白!!??」
ヤバッ、大きい声出しちゃった…。
「む、無理!ぜーったいに無理!!」
「なんで?」
「だって、湊の態度みれば分るじゃん!あたしのことなんか嫌いだって!」
「けど、言わなくちゃなにも始まらないよ?」
「う、うん…」
「ま、ゆっくりでいいからな。あ、俺、講義行かなくちゃ。悪い愛華。帰るな。お金は払っとくから、ゆっくりしてけよ」
「あ、ゴメンネ、講義あるのに話こんじゃって!お礼にあたしが払うから!」
「女の子に払わせません♪じゃーな」
「あ、りがと」
不覚にも…優兄の笑顔にドキッとしてしまった…。