ガサッ
足音が聞こえて顔をあげる
そこにいたのは…
暗くてよくわからないけど
背の高い男の人…―
「何やってる…?」
低くて綺麗な声…
私は…何をしてるんだろう…
「捨てられたのか?」
捨てられた…
そーなのかな、
コクン、と
縦に首を振る
「俺と来るか?」
どこに?
あなた誰?
信用できるの?
そんな疑問が生まれた、
けど―――
今の私にはどうでもよかった…
気づいたら
コクン、と
頷いていた…―
このひとに着いて行きたい
って、
なぜかおもったんだ…―
男は、
フッと笑った
私は、
その時のその笑顔を
見た瞬間から、
もうすでにあなただけ、
だったんだ…―
いつも通り倉庫から家に帰る
途中でコンビニによった…
そこで見つけたんだ、
お前を、…