その後みんなは暗かったが、
いくら落ち込んでいても崇悟君は帰って来ない。

3年間の集大成を発揮する最後の大会、
『中体連総合大会』でいい結果を残そう!

そうみんなで決めたのだ。

崇悟君の分もみんなで戦うのだ!!
みんな張り切って大会に臨んだ。

結果はサッカー部しかいい結果は残せなかった。

けどみんな精一杯の力を出した。

「崇悟の分も頑張ったよ」
みんなが口々にしていた。

その通りだと思った。

忙しいのにもかかわらず、
大樹にメールしたにもかかわらず返事がない。

「忙しいのは一緒だし返事くらいくれたらいいのに」

と私は毎回思うようになった。

けれど「何で返事くれないの?」とは聞けなかった。
嫌われるのが怖かったからだ・・・。

毎日1通はメールを送っていた。

しかし返事が来ないと心配になる・・・
誰だってそうだと思う。

大樹に対しての気持ちが徐々に薄れて行くのが自分でも分かった。

次第に友達にも相談する回数が増えた。
友達は「もうちょっと考えて見たら?」と回答をくれた。

その言葉を聞いて考え直した。

しばらく考えてみることにした。

もう少しで7月。
――――私の誕生日だ