私はようやく決心した。

私を幸せにしてくれるのはこの人じゃない。

別な人だ。

私じゃなくて違う人を幸せにしたほうが、
大樹も幸せになれる気がした。

それが私が出した答えでもあり、
天が下した結果でもある。

優介とのメールで、
――――この人だ

そう思った。

そこで別れる決心がついたのだ。

「メール送ってくるね」

その言葉が大樹に対いての最後だったのだ。