大樹はようやく考えがまとまったようだ。

強く強く願った願いは神様に届いた。


「美咲ごめんな。今までメールしなかったのは別れようと考えていて。
 けどなやっぱり別れるなんて考えられんかった。
 
 こんな俺でよければ、これからも付き合ってほしい。」


この大樹からのメールで私の心は動いた。

徐々に薄れていた感情がまた大樹へ傾いてきたのだ。

私は久しぶりのメールで胸が躍った。

即答えは決まった。
――――喜んで

私はこう返事を送った。

これでやり直せると思った。

私の中では再出発であった。

きっと大樹の中でも再出発だったのだろう。

しかしそんなメールを忘れさせる大樹の行動が私は気にいらなかった。