「清楠の文化祭っ

 すっごい楽しかったなっ!

 それで私

 清楠いきたいなー

 何て思ったんだよね!」


「うそ!?

 ちーちゃん清楠受験するの!?

 じゃぁ春から俺の後輩になるんだー!」


「・・・一応第一志望だけど

 どうなるかわかんないよ・・・」


そうだ・・・

本当はここで

遊んでる場合じゃないんだ・・・


「だってさ・・・

 毎日何時間も勉強してるのに

 最近成績悪いしさ・・・

 もっとがんばんなきゃいけないのに

 やる気しなくて

 このままじゃヤバイんだ・・・」


家に帰って勉強しなきゃいけないんだ・・・


「んーっと

 ちーちゃんは

 がんばりすぎなんじゃない?」


「えー!?

 がんばりすぎだったら

 もっと成績上がってるって!」


「だからさ

 がんばりすぎて

 空回りしてるんじゃないかな・・・?」


え?


「勉強ばっかじゃつまんないじゃん?

 きっと勉強しない

 息抜きの時間とか

 必要なんだよ」


・・・やっぱりこの人


「俺でよかったら

 いつでもちーちゃんの

 息抜きにつき合うよ?」


悪い人じゃないと思う・・・


「なーんて!

 俺がちーちゃんに会いたいだけ

 なんだけどね

 ・・・ダメ?」


「・・・ううん」


教科書にもどこにも載ってない

こんな思いを何というのだろう



*