「いいからいいから、いってらっしゃい」


…何がだよっ


背中を押され、半ば無理やりグローブを持たされ、もともとのポジションであるショートへ向かう。


「あれっ?大奈、やんの?」

「大奈せ、ん、せ、い!」

「大奈せんせい、やんの?」

「あーあー、やりますよ!」


にかっと笑う夏奈は困ったことに、本当に嬉しそうだ…。