「愛理、俺も謝りたいことがある」




颯太が謝りたい?




「俺、愛理にひどいこと言った」



『俺は愛理とどう接すればいいか
分かんねぇんだよ』


『もうヘラヘラ笑って
学校来てるし・・・』






あの日の颯太は怖かった


笑わないと決めた一番の理由だ



「ごめんっ!

良く考えたら愛理は悪くないし
凛久も、愛理には笑っていてほしいと
思う

俺は最低だ」




颯太はテーブルに
おでこを付けて謝ってくれた





「いいの、顔あげて?


あの日颯太が言ったことには
間違いなんてなかったよ」



「いや、でも」


「あの一言で周りに目を向けられたんだ」



みんなの気持ちが分かったんだ



「でも、もう笑ってくれよ!」